2025年の活動報告 |
第98回日本整形外科学術総会に参加・発表してまいりました |
日時:2025年5月22-25日 報告者:石井義則(医局) |
令和7年5月22日から25日まで東京国際フォーラムで開催された、第98回日本整形外科学術総会に参加し、研究発表を行ってまいりました。 |
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今回の学会は「Lofty Ambition -高邁なる大志を胸に-」をテーマに、北海道大学が主催でした。 今回の学会では、以下の2つの内容について発表いたしました。 •「人工膝関節全置換術(TKA)が動脈硬化の経時的進行に及ぼす影響 ―Cardio-ankle vascular index(CAVI)による評価から―」:人工膝関節全置換術が、患者さんの動脈硬化の進行に良い影響を与える可能性について •「末期変形性膝関節症患者に対する人工膝関節全置換術前後の血清アルブミンの動態」:人工膝関節全置換術を受けた患者さんの栄養状態を示す血中アルブミン値が、手術前後にどのように変化するかについて また、教育研修では「整形外科のこれまでの100年、これからの100年」という大変興味深い会長講演をはじめ、多くの講演を聴講し、最新の知識を学ぶことができました。 |
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学会期間中には、かねてからの目標であった皇居一周ジョギングも楽しむことができました。雨の心配もありましたが、天候にも恵まれ、気持ちの良い汗を流しました。 |
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学会の重要な目的の一つである、大学の先生方との情報交換も行うことができました。有楽町駅近くで行われた同窓会では、幸運にも川島教授の隣の席で様々なお話を伺うことができました。木島同窓会長とも短い時間でしたが、お話することができ、大変有意義な時間を過ごしました。 |
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整形外科医として41年目を迎え、親しくさせていただいた同世代の先生方も教授を退官される年齢となりました。学会に参加されている先生方の年齢層も、若い世代が活躍し始めていることを実感し、自身の学術活動の今後についても考える良い機会となりました。今回の学会で得られた最新の知識や情報を、今後の診療に活かし、来院される患者の皆様に還元してまいります。 |
第31回新潟リウマチのケア研究会で発表してきました。 |
日時:2025年3月8日 報告者:山本武司(看護課) |
寒さがまだ厳しい新潟で行われた「第31回 新潟リウマチのケア研究会」で発表してきました。 現在改装中の新潟駅ですが以前に使用していた階段が残っていた。来年は撮影できないと思い写真を撮りました。 |
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今回の演題は、昨年発表した「人工膝関節全置換術におけるバルーントラブルの3症例」の続編で、尿道カテーテルを留置なしでの経験の症例発表をさせてもらいました。内容としては過去の周術期のトラブルから考察し、患者さんにとって侵襲が少ないケアの内容です。医療も常にアップデートが必要となりますが、今回の報告は過去になく、今後の医療制度においても着目した内容で、座長からも近未来的な発表とのお言葉をいただきました。 |
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他演者の発表では、RAの加療では長期的な治療や経過観察が必要なため、医療側も医師だけでなく、看護師、薬剤師、リハビリのバックアップも重要だと再認識しました。また参加者は昨年と比較しマスクを外している方が半数ぐらいで、以前は発表者もマスク着用だったため、ここ数年の変化を感じました。逆にミニレクチャーの発表の先生は、急患のため一度病院に戻ったため発表時間に間に合わなかったため、急遽ZOOMでの講演となりました。コロナ禍期間により研究会もハイブリットになった点は、コロナよる良い部分の一つだと感じました。 |
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発表後の食事は格別で新潟の料理を堪能し、気持ちもリフレッシュできました。 |
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第55回日本人工関節学会に参加・発表しました |
日時:2025年2月21-22日 報告者:石井義則(医局) |
令和7年2月21日から22日に名古屋で開催された第55回 日本人工関節学会に参加・発表しました。21日朝6時に当地を出て、10時前に現地に到着しました。 |
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会場前にて |
今回も人工膝関節後の動脈硬化症に対するプラス作用につき、報告しました。1年経過報告でのポスター発表でした。 |
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ポスター発表 |
ポスター展示は発表をじっくり見ることが出来るメリットがあります。筑波大学関連施設から、当院より20年前に報告した研究論文が引用されておりました。 |
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当院研究論文の引用 |
研究者冥利に尽きる思いでした。見方によれば、20年の間、その領域が進歩していないか?或いは自分の研究が20年先を行っていたか?学問的に普遍的な報告だったのか?いろいろな見方があるとは思いますが、いずれにせよ有難いことです。 さて、会場では多くの先生方との交流もありました。 貴重な情報交換が出来ました。これもまた、学会参加のメリットです。 |
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金沢医大の兼氏教授 |
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新潟大学の股関節班の若手の先生方 |
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大阪公立大学の上山先生(写真左) |
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信州大学の堀内教授 |
短い時間でしたが、久々の名古屋での学会も有意義に過ごすことが出来ました。毎度のことですが、ここで仕入れた最新の情報をもって今後も日々の診療に携わりたいと思います |
2025 ORS学会で発表して来ました! |
日時:2025年2月7日 報告者:石井義則(医局) |
令和7年2月7日に成田からORS学会に向かいました。昨年のロングビーチに続き、米国西側のアリゾナ州フェニックスでの開催でした。今でもメジャーリーグでフロリダに並びキャンプを張るだけのことはあり、温かな気候で助かりました。成田を17時に発ち、現地へ同日の14時に到着でした。前回の2020年のフェニックスでの本会の発表では、急激な発熱(コロナ感染だったかも)で滞在した3日間はベッドに臥せっており、ある意味リベンジのつもりでの現地入りでした。 |
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ホテルの部屋からの日の出 |
到着早々に会場に向かい、レジストレーション、ポスター展示を済ませました。今回は2演題の発表で、一つは、人工膝関節術(TKA)後のアライメント研究、もう一つは、TKA術後の患者さん動脈硬化の推移の報告でした。 |
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会場前にて |
本学会は、整形外科の基礎研究を主に発表する場であり、多くの若い研究者が集まっておりました。写真はUCSFのCraniofacial teamのPhDの若手研究員でした。 |
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UCSF Craniofacial teamのPhDの若手研究員と |
昨年のフランス ランスに引き続き、現在、サンフランシスコに留学中の次女 京にも共同研究者として発表を手伝って貰いました。 |
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石井京先生 |
いずれの発表も質問者が多く、素晴らしい報告であるとお褒めの言葉を頂きました。特に、隣のポスター発表の日本医大の真島教授を始め、若手の先生方にも興味を持って頂きました。 |
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日本医大の真島教授(写真中央) |
さて、学会参加はいろいろな外交の場でもあります。5年ぶりに留学時代のバイオメカの恩師であるJoanie先生夫妻との情報交換や当院助勤の畑山先生との会食も楽しみました。 |
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Joanie先生夫妻 |
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畑山先生(写真中央) |
丁度、NBAの試合もあり、フェニックスサンズの試合を観戦しました。NBA試合の観戦も久しぶりで、“見せる”技術は相変わらず素晴らしい国だと痛感しました。因みにサンズは日本人初のNBAプレーヤー田臥選手が所属していたチームです。発表日2日目の9日日曜日は、アメフトの祭典スーパーボールが開催されておりました。 |
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学会場でも仮設のパブリックビューイング会場が作成され楽しむことが出来ました。 |
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本学会発表にて、多くの情報を収集することが出来ましたので、それらを今後の日常診療に還元すべく引き続き邁進していこうと考えております。来年はノーズキャロライナのようです。 |
AAHS2025に参加・発表してきました |
日時:2025年1月14-17日 報告者:佐藤潤香(医局) |
1/14-17にアメリカのハワイ島で開催された年次手外科学会AAHS2025に参加・発表してきました。アメリカの手外科学会組織にはAAHSとASSHの二つがあり、手外科医はどちらの組織にも学会にも自由に参加できます。互いに設立理念が若干異なり、年会費がかかり垣根が高いASSHに対してAAHSの立場はよりオープンに参加しやすくなっているという事のようです。本学会は毎年冬に暖かいリゾート地で開催されるのが通例となっています。 |
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会場は8年前の2017年の会場と同じ。大きなリゾートホテルの中にあるコングレスセンターでした。前回来た時をいろいろ思い出しながら会場内を巡りました。最寄りの市街地からは隔絶されたリゾートですが、今のところ円安の影響で現地ホテル群はいまや高根の花です。宿泊した市街地から無料の島内循環バスあり、ありがたく利用させてもらいました。ただし一日便数がわずかな上、時刻表は全くあてにならずいつ来るのか来たのかわからないという南国らしい(?)スリリングなバスです。行先も書いていないためいちいち運転手に確認しないとどこに連れていかれるかわかりません。 |
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一緒に参加した群馬大学の先生方とのショット |
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韓国の偉い先生とも記念撮影しました |
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発表は2分間のブレットトレイン(新幹線)形式でグループごとに後で質問をまとめて受けて答えさせられる形でした。以前は発表しておしまいでしたがコロナ前後から変わったようです。質問タイムは発表以上にドキドキします。いろいろな英語話者がいるのでネイティブでない自分にはすんなり理解できるときと全くチンプンカンプンな時があります。 |
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しっかり石井クリニックの宣伝もしてきました。 |
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群大の先生方の発表 |
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一応都市といっても日本人になじみがあるオアフ島のホノルルとは異なりのどかな田舎が広がっています。朝晩雨が降ることもありましたが日中はからっとした陽気で過ごしやすかったです。夕暮れの海岸も絵になります。 |
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ハワイ島といえば火山が有名でここまで来たら外せないポイントです。マグマが噴水のごとく吹き上がる光景は日本ではめったにお目にかかれません。海岸も溶岩からできた砂や岩で真っ黒です。(もちろん一部のビーチのみです。) |
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ウミガメを見られましたが彼らの上陸ポイントは人間の出入り禁止となっていました。 |
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火山の近くには全米最南端のワイナリーもあり名物のボルケーノ赤ワインを試飲させていただきました。 |
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先生たちも楽しそうです。 |
今後もこのような機会が得られるよう頑張って研究を続きていきたいと思います。 |