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2023年の活動報告

2023年の活動報告

第一回日本膝関節学会で教育研修講演をして参りました

日時:2023年12月8-9日
報告者:石井義則(医局)



令和5年12月8日から9日に横浜で開催された第一回日本膝関節学会で教育研修講演をして参りました。








この8月に学会からの依頼もあり若い先生向けへのアドバイスという目的で「TKA(人工膝関節)における臨床と研究について」というテーマを与えられました。








本来であれば教育研修講演は、最先端の研究を行っている人工関節センターや大学の先生方が、最新の知見をお披露目する“場”であります。が、私にその“場”が与えられた意味を熟慮し、これまでとは違った視点で、若い先生方に刺激を与えようと「先端研究機関以外での30年に及ぶTKAにおける臨床・研究の両立の秘訣」という題目で講演させて頂きました。



25分間という短い時間でしたが、凡そ50枚のスライドにて発表をして参りました









会場は立ち見もでる盛況ぶりで、ひとまず安心しました。会長の岡崎 賢女子医大教授からも後日「私も石井先生の会場を覗きましたが、朝イチにもかかわらず席が埋まっていたのでさすがだなと嬉しかったです。」とのコメントも賜りました。




会場に来られなかった整形外科研修中の長男と長男の先輩とのやり取りでも「私が若手医師に伝えたかったこと」が伝わったようで、これまた安心しました。









岡崎教授のお招きもあり、7日の会長招宴では膝関連の多くの著名な先生方とのお話もでき有意義な時間を過ごしました。










発表後は新潟大学の膝・スポーツグループとコロナ禍明けで久々の現地での忘年会で、これまた楽しいひと時を送れました。将来を期待できる若い力を感じられたことに安ど感を抱いたと同時に、集合写真ではほぼ最前列のセンター近くになり、否が応でも“年齢”を実感せざるを得ませんでした。









最後に、膝関節学会という華やかな舞台で、私自身のこれまでの研究をお披露目する機会を与えて頂いた学会長の岡崎 賢教授と座長の労をお勤め頂いた松田秀一京大教授にこの場を借りて感謝の意を示すと同時に研究資料収集に多大な協力をしてくれる当院スタッフに心から感謝します。本講演で刺激された若い力が将来素晴らしい研究を遂行してくれることに期待したいと思います。ありがとうございました!










第48回足の外科学会学術集会に参加してきました

日時:2023年10月26-10月27日
報告者:野口英雄(医局)



10月26,27日にわたってグランフロント大阪のナレッジキャピタルコンベンションセンターにて開催された第48回足の外科学会学術集会に参加してきました。









向かって右側の奥のタワーが学会場です。








眺めの良さそうなタワーですが、会場はB2F…。
今年は口演発表と座長、それと優秀演題の審査員を務めてきました。










写真は発表の様子です。
質疑応答では参加者の皆様から貴重なご意見・ご質問をいただきました。















座長のほうはやっぱりというか、写真を撮ってくれる人はいませんでした💧




学会活動以外もキタで食事したり…
写真撮る習慣があまりなくて、唯一撮ったのがあまりにも辛そうだったので…
魚料理でした。









最後は群馬足の外科の仲間達との集合写真です。



















第38回日本整形外科学会基礎学術集会に参加・発表しました

日時:2023年10月19-10月20日
報告者:高橋郁子(医局)







今回私が発表した演題は「生体電気インピーダンス法による位相角と運動機能の関連-骨格筋量との比較-」で、体組成計で測定した筋量・位相角と運動機能の関連を述べ、下肢位相角が運動機能の指標となり得ること、骨格筋量よりも有用である可能性について述べました。





体組成計は当院リハビリテーション室に設置されており、フィットネス通院中の患者さんは馴染みがあるかと思います。今回の発表内容も有効活用できるよう、結果をさらにまとめていきます。











2日目には市民公開講座があり、西武ライオンズなどで活躍した工藤公康さんの話を聞くことができました。











工藤さんは、現在筑波大学大学院の博士課程で研究をされているそうで、その探究心に感銘を受けました。











第38回日本整形外科学会基礎学術集会に参加・発表して参りました

日時:2023年10月19-10月20日
報告者:石井義則(医局)







2023.10.19-20につくば国際会議場で開催された、第38回日本整形外科学会基礎学術集会に参加・発表して参りました。





基礎学会は3年連続の発表になります。「基礎」の冠の如く、臨床を支える基礎研究の発表の場です。多くの発表は大学院の先生方からの研究が多く、クリニック所属からの発表は、多くありません。





今回は、「人工膝関節全置換術後の脛骨機能軸と各種脛骨解剖軸とで決定した脛骨後方傾斜角の比較−3次元デジタルモデル利用での評価−」という発表でした。人工膝関節の脛骨部品設置に際し、至適設置角度をより正確に評価する方法を検討したものです。





座長を含め、いくつかの質問を頂き、発表後も京都府立大学の新井祐志先生からもセッション終了後にも多くの質問を頂きました。






京都府立大学 新井祐志先生






学会は朝の8時から開始となりますが、初日は朝一番で、新潟手外科研究所の森谷浩治先生の腱縫合の強度を中心とした講演を拝聴しました。引っ張り強度試験での検体確保の苦労話や、縫合方法、縫合針の開発など苦労話を聞きました。






新潟手外科研究所 森谷浩治先生






講演後は、亀田第一病院 新潟脊椎外科センターの長谷川和宏先生と情報交換でした。先生は、数年後に日本脊椎・脊髄病学会を主宰されます。当院 高橋郁子先生の研究や学会活動について国内トップを走る先生から貴重なアドバイス、励ましの言葉を頂きました。






亀田第一病院 新潟脊椎外科センター
長谷川和宏先生(写真左)




自らの研究内容を同業者に評価して貰うのは勿論、他分野での情報収集と他施設の先生方との情報交換という3つの目的を完遂できた有意義な時間でした。来年も何らかの形で参加したいと思います。










ASSH2023に参加・発表してきました

日時:2023年10月4-10月7日
報告者:佐藤潤香(医局)







10/4-7カナダのトロントで開催されたアメリカ手外科学会年次総会に参加してきました。トロントは五大湖の一つオンタリオ湖の北側に位置するカナダ最大の都市です。










ヨーロッパ以外にもアジアやアフリカからの移民が多く主な言語は英語、我々の持つカナダのイメージはあまりなく高層ビルが林立する景観はアメリカの都市と大差ない印象です。それでも本学会がカナダで行われるのは初めてとの事でかなりの盛り上がりを見せていました。













季節的には晩秋に近く到着した日は長袖だと汗ばむくらいだったのに滞在中一気に季節が進み帰国前は風が強く雪がふるのではないかというくらいでした。











中心部金融街の摩天楼に囲まれたコンベンションセンターが会場で、菊池雄星を有するトロントブルージェイズの本拠地ロジャースセンター(世界初の屋根付き可動式スタジアムとのこと)がすぐ近くにありました。









市内にはこれまでたくさんのノーベル賞受賞者を輩出している名門トロント大学もあります。








今回は1演題ポスターしてまいりました。
















手外科のみを扱う学会とはいえ同時に10個以上程度のセッションが行われるため色々聴講したいものがあっても選ばなければいけません。大きな会場では質問はQRコードから電子機器を介して行い座長が質問者に確認する形でした。





手術に関するセッションはアメリカ人司会者が詳細なディスカッションを繰り広げているのに対し、保存治療は主にイギリスや北欧の先生が司会進行を行っており印象的でした。やはり医療保険制度などお国柄の影響なのでしょう。このような手術以外の治療に関しても多くのアイデアをいただけました。






学会の形態として日本の発表→質問→回答の一辺倒ではなく全体的に相互対話型、交流型のセッションが多いのが特徴です。日本語でもこのような事ができればと思いますが、シャイな日本人の性格上このようなフレンドリーな形態はなかなかなじまないのかもしれません。











群馬大学からも手外科の先生方が参加しており初日のセレモニーからご一緒しました。やはり仲間がいるのはいい事です。










学会最終日の発表終了後は打ち上げという形で円安による食事代高騰懸念を吹き飛ばしこの時ばかりはおいしい地元料理をいただいてまいりました。








トロントの街中自体には世界的な観光地はないですが、あの有名なナイアガラ滝まで車で約2時間なので学会の合間にツアーに参加し出かけてきました。









アメリカ国境は目と鼻の先で一般的にカナダ側からの景観が素晴らしいと言われているようです。天候にも恵まれ一生の思い出になりました。今回吸収したものを日々の診療に活かしていきたいと思います。













34th International Society for Technology in Arthroplasty (ISTA)で発表して参りました

日時:2023年9月27-9月30日
報告者:石井義則(医局)







令和5年9月27日から9月30日の期間、米国ニューヨーク(NY)で開催されたISTAで、葦の会の研究を発表して来ました。本学会での発表は、2008年にソウルで開催以来でした。






ニューヨークのおにぎり(1個900円)





折しも記録的な円安、そして100年ぶりの大雨にも直面し、学会もさることながら、非常に刺激的な滞在となりました。1$を150円換算で、おにぎり1個900円、ラーメン一杯2300円、枝豆1200円は如何なものでしょうか?






幸い、大雨時は会場内に居り、報道程の厳しい印象はありませんでした。しかし、ブルックリン(NY東側)では、水はけ悪く、道路は川のようであったと、大雨の翌日に訪問したフレンチレストランのスタッフが申しておりました。












発表はミニトーク方式で、3分発表、2分のディスカッションであり、いくつか質問を頂きました。発表内容は、MRIを用いた膝窩動脈の局在の特徴を分析した研究でした。術中に回避すべき動脈損傷対策で、臨床的には重要な報告だと自負しています。






質問内容は、膝窩動脈損傷の日本国内での頻度は?と肥満者の「膝窩動脈の局在」が後方にある理由は?などでした。このセッションは、最大スライド上限7枚、時間3分の指定でしたが、医師より工学系のDRが多く、それらを遵守してない印象でした。








プラザホテル





学会最終日はGala DINNERが、あのホームアローンの舞台になったプラザホテルで開催されました。流石にONOFFがしっかりしているアメリカです。カクテルレセプションから着座での晩餐であり、アリゾナ州やユタ州からのご夫妻との会話も楽しみました。





セントラルパークにて






発表会場は、タイムススクエアにあり、会場を一歩出ると世界の中心を実感することもできました。時差ぼけ解消、体調管理を含め、セントラルパークでのジョギングも2日間楽しんみました。特にケネディ・オナシス ジャクリーンさんも楽しんだコースで早朝に心地よい汗をかきました。





メトロポリタン美術館前




時間的に、ひと気のない時間帯であったため、途中、メトロポリタン美術館前で石クリTシャツを着衣し、葦の会をアピールしました。





良い意味でも悪い意味でも時代の変化に対応しているNYから、学会での学びだけではなく、数えきれない位の刺激を受けました。明日からの診療は勿論、医療提供環境やスタッフの就労環境の改善にも活かして行きたいと考えております。













第36回日本臨床整形外科学会に参加しました

日時:2023年7月16-7月17日
報告者:高橋郁子(医局)

第36回日本臨床整形外科学会



2023年7月16日・17日に開催された、第36回日本臨床整形外科学会に参加しました。


会場は幕張メッセで、最寄り駅から徒歩10分以内の距離でしたが、猛暑であり、汗だくになり会場に到着しました。



今回は、「60歳以上の女性の骨密度と身体機能の関連」について、60歳代、70歳代、80歳代の年代ごとに評価した結果を発表しました。骨密度と筋量、年代が上がると握力や歩行速度とも関連があることを提示しました。



発表以外では、肩腱板断裂の保存治療や腰椎分離症の診断・治療法についての発表、シンポジウムを中心に聴講しました。腰椎分離症の治療についての情報収集に役立つ内容でした。また、今回はエコーのハンズオンセミナーにも参加してきました。頚椎の神経根を描出する方法を学び、今後当院でも頚椎の神経根ブロックを行えるよう、技術を磨いていきます。



渡辺元智




元横浜高校野球部監督の渡辺元智氏
元横浜高校野球部監督の渡辺元智氏
(向かって左、グレーのジャケットの方)



個人的に楽しみにしていたのは元横浜高校野球部監督の渡辺元智氏の講演でした。「人を伸ばす、力を引き出す育成法−そして医師に望むこと−」という講演テーマで、愛情を持って生徒に接することが大事である、とお話されていました。



これは日常診療とも通じる点があるかな、と感じ、貴重な講演を聞くができて良かったと思いました。






日本スポーツ整形外科学会2023に参加・発表してきました

日時:2023年6月29-7月1日
報告者:野口英雄(医局)

日本スポーツ整形外科学会2023



6月29日から7月1日にかけて広島市で開催された日本スポーツ整形外科学会2023に参加してきました。

日本スポーツ整形外科学会は、昨年まで整形外科医中心のスポーツ系学会がJOSKASと日本整形外科スポーツ医学会(JOSSM)とで分かれて開催されていたものが正式に統合されて、今回がその第一回集会です。



雨模様


会期中はずっと雨模様でした。


ポスター発表の様子



以前にクリニックのスタッフで、今は故郷の千葉に帰って頑張っているPTの森くんも学会発表で参加していました。


久しぶりに一緒に撮影(写真右:PTの森先生)




ひつまぶし




広島からの帰りにちょっと名古屋に寄り道して、岐阜で一人暮らししている大学生の娘と久しぶりに会食。ひつまぶしを頂きました。



来年の第2回集会は早稲田大学の熊井司先生が会長です。
「大隈講堂でやるから、発表したらガウン着せてあげるよ」と仰っていました。
演題エントリーしなさいということですね!



第13回最小侵襲脊椎治療学会(MIST学会)に参加しました

日時:2023年6月23-24日
報告者:高橋郁子(医局)





2023年6月23日・24日に仙台市で開催された、第13回最小侵襲脊椎治療学会(MIST学会)に参加しました。最小侵襲、つまり、患者さんへの負担をなるべく軽くするための技術についての演題を中心とした学会です。


 同じ手術・手技でも様々なアプローチの仕方があり、「自分でもこの技術を取れられるか」といった視点で演題を聴取しました。


 その中で印象に残った演題について紹介いたします。昨年より、当院でも骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)に対して、BKP(Balloon Kyphoplasty、経皮的椎体形成術:骨折した椎体をバルーン状の器具や骨セメントで骨折前の形に近づけ、椎体を安定させ、痛みをやわらげる治療法)という治療を導入しました。数年前に、VBS(Vertebral Body Stenting)という技術が日本に導入されました。ステントを併用することで、整復した椎体の高さを失うことなくセメントの充填が行える利点があります。BKPとVBSは似たような治療法ですが、その2つの比較した演題などが複数あり、意見も様々なようでした。新しい手術手技についての情報を得られ、参考になりました。


 また、手術だけではなく、仙腸関節障害に対しての診断・診療方法やエコーを用いた診療など、保存治療についても学ぶことができ、有意義な学会でした。






APFSSH2023に参加してきました

日時:2023年5月31-6月3日
報告者:佐藤潤香(医局)



5/31-6/3シンガポールで行われた第16回アジア太平洋手外科学会(APFSSH)に参加してき
ました。本学会は数年に一度不定期に行われており、前回はオーストラリアのメルボルンでコロナ禍直前にギリギリのタイミングで行われました。今回の開催もコロナ禍終息のグッドタイミングで世界中から沢山の手外科医が集まり盛況となりました。











会場はシンガポール国際空港(チャンギ空港)近くの国際会議場(EXPO)、これがとんでもなく大きな建物で最寄り駅から会場内を歩き回るだけで良いウォーキングエクササイズになりました。

夕方には腰が痛くなりました。シンガポールは伝え聞いていた通り街中はどこもきれいでハイテク機器で溢れ、さらに人々もみな親切で感心しました。



















人気がある講演は早めに席をとらないとすぐ座れなくなってしまうのでタイムテーブルとにらめっこしながら、効率よく聴講できるようにしたのですが、中でも自分が論文で何度か引用させていただいた手関節専門の著明な医師がスペインから招かれており感激しました。



アジア太平洋といっても実際にはヨーロッパの参加者も多く会場での討論は欧米豪の先生方がリードしていた一方、インドや東南アジアなど新興国の発表も増えてきておりこれらの国々の研究・医療レベルも相当に高くなってきているのを肌で感じました。日本も負けないように英語力アップ・研究マインドアップに努めなければ追い越されると思いました。












最終日前夜はちょっと高いなと思ったのですが奮発してコングレスディナーに参加しました。ベイエリア近くのフラワードーム内レストランという非日常的な空間で行われ貴重な経験となりました。最初は円卓で歓談していた参加者たちも最後はステージミュージシャンの曲に合わせて踊りだし大いに盛り上がりました。










以上、最先端の研究以外にも世界の手外科の治療スタンダートとトレンドを改めて学ぶことができました。今回の経験を生かして引き続き日常診療を頑張っていく所存です。





第52回日本脊椎脊髄病学会に参加しました

日時:2023年4月13-15日
報告者:高橋郁子(医局)


4月13日〜15日に開催された、第52回日本脊椎脊髄病学会に参加しました。4月13日朝学会会場に向かう地下鉄乗車中にJアラートが発令され、一時電車が停車するというアクシデントに見舞われましたが、振り返ってみると貴重な体験ができたな、と感じています。




今回も現在放射線科、リハビリテーション科と協力して行っている臨床研究に関連した演題「胸腰椎椎体骨折は体幹筋力・運動機能にどのように関連するか?」を発表しました。骨折数が増えると歩行機能やバランス能力が低下することは想像できるかと思いますが、複数の骨折があると運動機能が低下することを提示しました。


質疑応答から、今後の課題を再確認することができ、有意義だったと思います。


学会参加者は2500人を超え、満席・立ち見の教育研修講演も多くあり、現地参加をする先生方も多く、徐々にコロナ前の活動状況に戻っている印象を受けました。




学会参加後は同門の先生方と、ジンギスカンを食べながら近況報告を行い、楽しいひと時を過ごしました。







第140回中部日本整形災害外科学会・学術集会に参加して来ました

日時:2023年4月7-8日
報告者:石井義則(医局)





令和5年4月7日から8日に奈良市で開催された第140回中部日本整形災害外科学会・学術集会に参加して来ました。





石井義則





今回の発表はありませんでしたが、学会会長の奈良県立医科大学の田中康仁教授から「ランチョンの座長をお願いします」と昨年末に依頼があり、参加しました。演題は、整形外科領域でも周術期に栄養補給が重要であるという主旨のものでした。大阪公立大学での研究で大変、勉強になりました。











座長として、当院から2017年に英文雑誌に掲載された「人工関節後平均10年経過しても筋力は年齢対照群に比し、回復していない」結果も早期のアミノ酸補給で改善したか?という質問もさせて頂きました。講師の上山先生は平成22年卒業でまだまだお若い先生ですが、非常にしっかりしておられ、次代を担う先生であることを実感しました。個人的には、慣れない座長でしたが、時間通りに何とか大役を済ませました。





貴重な経験をさせて頂きました会長の田中先生に感謝・感謝です。ランチョン終了後、田中会長も心配で会場に顔を見せてくれました。





写真左から石井、田中教授、上山先生





学会開催中には学会前日の会長招宴もあり、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸さんの演芸や医局員のバンドの生演奏も楽しみました。同時に田中教授ご夫妻はもとより、松田京大教授ご夫妻、安達広島大教授ご夫妻にもご挨拶が出来、慣れないながらもこれまた貴重な時間を過ごせました。





20時過ぎには、お開きになり、2次会は、高橋信州大教授と川口富大教授と今後の整形外科教育について貴重な情報交換も出来ました。





左から高橋教授、川口教授、石井





学会初日は、朝8:30から15:00まで缶詰で会場におりました。新教授の就任の抱負を2題(愛媛大学、香川大学)、聖マリアンナ大学の仁木教授の足部・足関節の基礎と再建手術のup-to-date、関節リウマチの骨関節破壊と骨粗鬆症、会長挨拶・講演のWhat comes next? 特別文化講演である興福寺寺務老院 多川俊映 師からの“分別(ぶんべつ)と包括”を聴講しました。日常の診療の多忙さで失われている“余裕”の無さから解放され、良い意味での刺激を受けました。最後の分別と包括ですが、「生と死」は別々のもの(分別)ではなく、生の延長上(包括)に死があり、自然と人間も別々のもの(分別)ではなく、自然の中で人が生かされている一体のもの(包括)である、と申しておりました。仏教の深さを改めて認識しました。





最後になりますが、昨年同時期の奈良での日仏整形外科合同会議への招待と言い、田中教授には感謝の言葉もございません。末長いお付き合いを期待しております。ありがとうございました。










入職式を行いました

日時:2023年4月3日

本年もリハビリテーション科6名、医事課3名、看護課3名、介護科1名の方が入職いたしました。今年度もよろしくお願いします。

入職式2023






鉄剣マラソンに参加しました(リハビリテーション科)


鉄剣マラソンに参加しました

日時:2023年4月2日

3年ぶりの開催となった鉄剣マラソンですが多くの方が参加れされていました。
当院ではランナーの骨密度および筋力測定を提供し、ご好評いただきました。
またスタッフ(リハビリテーション科と看護課)もレースに参加し、行田の街並みや桜並木の良さを再度確認することができました。


リハビリテーション科

リハビリテーション科と看護課

リハビリテーション科

リハビリテーション科と桜

椎間板酵素注入療法の認定を受けました

日時:2023年3月28日

椎間板酵素注入療法の認定証が届きました。
椎間板ヘルニア治療における選択肢の一つとして、より多くの患者様の求めに応えて参りたいと考えます。

椎間板酵素注入療法





第29回新潟リウマチのケア研究会で発表してきました

日時:2023年3月4日
報告者:土屋 千鶴、山本 武司(看護課)



リウマチケア学会



3/4新潟で行われた研究会で発表をしてきました。


人工膝関節全置換術の手術時間に影響を及ぼす因子の検討 ―同一術者で行った両側症例の解析から判明した医療及び患者サイドに必要なことー



演題名:人工膝関節全置換術の手術時間に影響を及ぼす因子の検討 ―同一術者で行った両側症例の解析から判明した医療及び患者サイドに必要なことー
1. 医療法人葦の会 石井クリニック 看護課 土屋 千鶴、山本 武司、福田 めぐみ
2. 医療法人葦の会 石井クリニック 整形外科 1石井 義則 野口 英雄 佐藤 潤香 高橋 郁子


本研究では、人工膝関節全置換術において同一患者での左右で比較したバイアスを最小限にし、多角的に分析した報告をいたしました。



土屋 千鶴


近年では会場とzoomによるハイブリット開催で質問やご意見をいただき有意義な発表になりました。当日は、新潟も気温が高く春の訪れを迎えようとしておりました。研究発表での刺激を今後の看護業務にも生かしていきたいと思います。




第53回日本人工関節学会に参加、発表して参りました

日時:2023年2月17-18日
報告者:石井義則(医局)


平成5年2月17日から18日に、横浜パシフィコノースで開催された第53回日本人工関節学会に参加・発表して参りました。

日本人工関節学会


発表内容は「人工膝関節置換術を受けた患者さんの骨粗鬆症の発病率を調査した」結果です。本調査は既に英語論文化されており、興味のある方は是非ご笑読下さい。フリーアクセスです。
Ishii Y, et al. Preoperative bone assessment by bone mineral density and bone turnover in patients undergoing total knee arthroplasty. J Orthop. 2021 Nov 24;28:121-125.



17日のお昼前に会場入り。そのまま教育研修講演「加齢に伴う骨代謝・骨質の変化を理解し,人工関節術前後にできることを考える」を拝聴しました。その後、学会肝いりのInstructional Lecture 2 で外人講師の講演を聞きました。現在、流行りのコンピューターやロボット支援手術の問題点を述べられておりました。引き続き、手術手技関連の英語講演を拝聴しました。そこでの座長を務められた松田秀一京都大学教授や岡崎 賢女子医大教授にもご挨拶を申し上げました。


人工関節学会横浜


講演後、その演者の佐藤 卓先生(新潟医療センター)や座長の箕田行秀先生(大阪公立大学)と貴重な意見交換を行いました。


佐藤卓先生と箕田行秀先生


夜は、新潟大学の若手の先生方や群馬中央病院グループの先生方と横浜中華街で今後の研究の方向性など貴重な意見交換、情報交換を行いました。自らの発表はもとより、学会の中心でご活躍の先生方やこれから学会を担っていくであろう先生方との交流、そして自らの知識のブラッシュアップと充実の学会参加となりました。


新潟大学、群馬中央病院グループの先生方






「SECURITY ACTION」の2つ星を自己宣言しました

日時:2023年2月16日

「SECURITY ACTION(セキュリティ対策自己宣言)」は中小企業自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度で、情報セキュリティについてある程度の要件を満たすと自己宣言できます。


これは、葦の会が情報セキュリティ対策に取り組むことを通じて、安心をお届けすることを目的としています。
サイバーセキュリティとは無縁のような所ですが、セキュリティの維持・向上や職員へのセキュリティの意識向上に努め、安心してサービスを受けられる環境を整えてまいりたいと思います。




情報セキュリティー基本方針【PDF】

AAHS2023に参加・発表してきました

日時:2023年1月17-21日
報告者:佐藤潤香(医局)





1/17-21にアメリカのフロリダ州マイアミで開催された年次手外科学会AAHS2023に参加・発表してきました。アメリカの手外科学会組織にはAAHSとASSHの二つがあり、手外科医はどちらの組織にも学会にも自由に参加できます。互いに設立理念が若干異なり、年会費がかかり垣根が高いASSHに対してAAHSの立場はよりオープンに参加しやすくなっているという事のようです。今年のAAHSは日本手外科学会がゲスト国となっており日本帰国時の陰性証明書が不要となった事も自分にとってコロナで中断していた国際学会への参加を再開させる後押しとなりました。





フロリダ1
マイアミの街並み@




フロリダ2
マイアミの街並みA





はるばる成田から乗り継いで20時間、マイアミは日本の初夏くらいの気候で大寒の日本から来ると完全にパラダイスです。滞在中も4回ほどランニングを楽しみました(日中は暑すぎて走るのに適さないのに気づき2回目以降は早朝ランに切り替えました)。





aash1
AASH会場





プログラム一覧





アメリカの学会は朝が早いです。6:30過ぎには教育研修講演が始まります。本学会はノーネクタイOKが名言されておりリラックスした服装の参加者が多かったです。マスク着用者は皆無で自分も着けていると逆に目立つのでマスクを外すことにしました。





口演発表1
口演発表会場



ポスター発表1
企業ブース





口演発表では演者は発表した順に正面の台座に座っていき、あとでまとめて質問を受ける形式でした。自分は2演題口演したのですが、下手な英語の緊張した日本人に気を使ってくれた隣に座っていた演者が”Great job!”と微笑んでお世辞を言ってくれ心強かったです。





ようやく緊張から解放された後は企業ブースを見て回りました。超音波エコーで手根管症候群やばね指の手術を小皮切で行う手術をライブで見る事ができとても興味深かったです。





マイアミビーチ1
ライフガードハウス



等間隔なゴミ箱





アドボート(赤い船)とアドプレーン





せっかくここまで来たのでマイアミのベイエリアとマイアミビーチくらいは見ておこうと出かけてきました。ビーチは等間隔でゴミ箱とライフガードハウスが延々と続いているのが印象的でした。こんな広大な砂浜はマイアミビーチか鳥取砂丘という感じです(比べてはいけませんが…)。アドバルーンならぬアドボートが走っておりアメリカを感じさせてくれます。(アドプレーンも飛んでいました)





マイアミバイス1
マイアミの夜景





慰霊碑
チャレンジャー号慰霊碑





マイアミの夜景は昔あった海外ドラマのマイアミバイスを彷彿とさせます。夜はちと物騒なところもあるようなので早めに退散しました。マイアミベイエリアには1985年のスペースシャトル“チャレンジャー”の事故でなくなった犠牲者の慰霊碑もありました。





アメリカレストラン
高カロリーな食事





円安と物価高でレストランに入るのも憚れましたが、アメリカに来たからにはあえて身体に悪そうな高カロリーフードも食べてきました。この辺は中南米からの移住者が多いためエスニックなアメリカンフードが名物のようで美味でした。





シカゴ空港





シカゴ経由で帰国しましたがシカゴの空港では雪が積もっておりアメリカの広大さを改めて感じました。またこのような機会が得られるよう精進したいと思います。












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