第19回ヨーロッパ整形外科学会 平成30年5月30日〜6月1日
|
会場 スペイン バルセロナ 医局 石井 義則
|
|
19th EFORT Congress Barcelona, Spain 30 May- 1 June 報告記 前週の神戸での日整会に引き続き、スペインバルセロナで開催されたEFORTで演題名Association Between Body Weight And Tibial Component Bone Mineral Density After Total Knee Arthroplastyをポスター発表して参りました。 発表の主旨は、人工膝関節置換術を受けた患者さんにとって、術後の体重管理(痩せすぎ)は、脛骨部品を支える骨質や骨量を維持(骨密度を計測)の観点から大切である(部品の沈み込みや緩みを予防するため)というものです。発表内容は少しずつ変えておりますが、3月の米国ニューオリーンズでのORS、先月の神戸での日整会、そして今回のEFORTと日米欧で葦の会での臨床研究の成果を報告することが出来ました。どこへ行っても共通の質問は、“骨代謝改善剤を使用すると良いのでは?”でした。この研究に興味を持つ、日米欧での医師の考え方に大差がないことを確認できたことも一つの大きな収穫でした。個人的には医療費を増やさない、即ち食事の管理と運動量アップで対応して頂きたいと考えており、そう答弁しました。尚、本研究は、下記の如く、既に論文化しております。
Ishii Y, Noguchi H, Sato J, Ishii H, Todoroki K, Toyabe SI. Association between body weight and proximal tibial bone mineral density after bilateral total knee arthroplasty. Knee. 2017 Oct;24(5):1153-1159. 国際学会でのもう一つの大切な責務である、他大学のDrとの情報交換は欠かせません。今回は、兼氏教授の率いる金沢医科大学の福井、高橋、沼田先生並びに助勤頂いている畑山先生とも熱いディスカッションがありました。
|
|
食事会の後は、サグラダファミリアの前で記念撮影でした。大学の若手Drに研究に対する勢いを感じました。
|
|
翌早朝、まだ薄暗い街中をホテルからサグラダファミリアまでジョギングで往復!いい汗をかいてバルセロナでの学会を締めました。
|
|
帰国後は、本学会で得た最新の情報を生かし、気持ちも新たに診療に励みたいと思います!
|
平成30年3月8日(木)〜14日(水)
|
学会報告記: AAOS & ORS Annual meeting 2018 会場 New Orleans Louisiana 医局 石井 義則2018 2018 AAOS & ORS 報告記
|
|
今年も恒例になりましたAAOSとORS学会に参加、発表して参りました。
今回のAAOSでの発表では、人工膝関節の早期リハビリの必要性に関する報告や当院でも実施している皮膚縫合に関する報告が目に留まりました。 体調管理のため早朝ジョギングも忘れません。ベニエで有名なカフェドモンド前でのワンショットです。
|
|
1. Quadriceps Strength Impairment in the Mid- to Long-Term Follow-up Period after Total Knee Arthroplasty 2. Body Weight and Proximal Tibial Bone Mineral Density after Bilateral Total Knee Arthroplasty in the Same Patients 3. Correlation between Ultrasound Measurements of the Calcaneus and Bone Mineral Density at Hip and Knee after Total Knee Arthroplasty
|
|
1では、中長期経過後の人工関節患者さんの筋力回復不足が判明した報告(リハビリの必要性にに言及)、2では、人工関節患者さんの脛骨骨密度に関わる因子の検討(体重維持の重要性に言及)3では、非侵襲的な踵骨の骨質計測と股関節と膝関節の骨密度計測との関連の検討(踵骨計測でも代用可能)を報告しました。 何れも好評でした。2ではNice work!! I am interested in how your patient's weight changed over time-- and they seem to be good (bri 26) weight ( based on US!). Now I will go find your other poster. Good!! 3では、Very important work. We have musculoskeletal radiologist. (Takashi takahashi!) who may be interested in this- I will share with him. Thanks for your great work!というコメントを頂きました。 国際学会では、学問的な情報収集のほかに医療の動向の情報収集も大切です。国内の大学の先生方や海外の先生方からも多くの情報を頂きました。
|
金沢医科大の先生方と共に。
|
井樋教授、田中教授、菅谷先生と共に。
|
Knee SocietyからCoventry Awardを受賞したYH Kim教授と共に。
|
留学中にお世話になったBechtold先生ご夫妻と共に。
|
精力的に情報収集出来たものを葦の会に関わる皆様に還元すべく向かう1年頑張ろう!と思います。
|