当院では、脊椎脊髄疾患専門医(高橋郁子医師)による、腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)を行っています。 |
Q1.腰椎椎間板ヘルニアとは? A1.椎間板から髄核が飛び出し、脊髄神経を圧迫することで、腰痛や足の痺れといった症状を起こす疾患です。重症の場合、排尿障害を引き起こす場合もあります。 |
Q2.椎間板内酵素注入療法とは? A2.椎間板内に酵素を含んだ薬剤(ヘルニコア)を直接注射して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める方法です。 ヘルニコアの有効成分コンドリアーゼは、髄核の保水成分(プロテオグリカン)を分解する酵素です。コンドリアーゼによって髄核内の保水成分が分解され、水分による膨らみが適度にやわらぎます。その結果、神経への圧迫が改善し、痛みやしびれが軽減すると考えられています。 |
■ ヘルニコアについて知っていただきたいこと |
@治療当日 日帰り入院でのご案内となります。 10時 入院 ↓ 12時 施術開始 X線透視下でヘルニアのある椎間板を確認しながら、針を刺す場所を決めます。 ↓ 16〜18時 退院 治療後はしばらく安静にし、問題がなければ帰宅できます。 |
A治療後の日常生活の注意点 ●治療当日は入浴を控えてください。 ●治療後一週間は腰に負担をかけないように心がけてください。 ●定期的に診察を受けてください。 |
B治療に注意が必要な方 ●アレルギー体質の方 ●「腰椎不安定症」の疑いがある方 ●変形脊椎症、脊椎すべり症、脊柱管狭窄症などヘルニア以外の脊椎疾患のある方。 ●骨粗鬆症、関節リウマチのある方 ●妊娠中の方、妊娠している可能性のある方、授乳中の方 |
C投与によりアナフィラキシーの発現の可能性があります。 次のような症状がみられた場合、直ちに医療機関に連絡し、医師の診察を受けてください。 |
Dヘルニコアの副作用 主に、一過性の腰痛や下肢痛、発疹、発熱、頭痛がみられることがあります。 |
Eヘルニコアの治療を受けた方は、再度ヘルニコアの治療を受けることができません。(アナフィラキシーの発現リスクが高くなるため) |
腰椎椎間板ヘルニア、その他脊椎関連疾患で受診する際、この患者カードを必ずご持参いただき、担当医師にヘルニコアで治療したことがある旨をお伝えください。 |