
■リハビリの流れ
術後翌日から、痛みなどに考慮しながら、平行棒内の歩行練習を開始していきます。歩行時の安定性が獲得されてきた段階で、歩行器・T字杖などに適宜変更して練習をおこなっていきます。
また、手術から10日前後には、抜糸をおこない、医師からの許可が出れば、シャワーなどを浴びられるようになります。関節の曲げ伸ばし訓練、筋肉強化訓練などに合わせて階段や立ち座りなどの外泊に向けた練習もおこなっていきます。
●人工膝関節リハビリメニューの例
| 膝の可動域訓練 | 理学療法士や作業療法士による徒手的治療 |
| 下肢の筋力訓練 | 大腿四頭筋セッティング,股関節内転・外転訓練,下肢挙上訓練(SLR) |
| 膝・足の運動 | ヒール・スライド,タオルギャザー運動 |
| 動作練習 | 段差昇降練習,日常生活動作,歩行訓練 |
| その他のリハビリ | 腰部・体幹筋のエクササイズ |
●退院前訪問で退院後の生活をサポート
手術後はリハビリ室で毎日リハビリすることになるでしょう。しかし、いざ退院となると自宅での活動の不自由さを実感したり、家でどうやってリハビリしたらよいか不安になることがあります。このように、リハビリ室と実際の家とでは、環境が異なっていることが多くあります。そこで、整形外科石井クリニックでは、退院前にご自宅に訪問し、家屋における注意箇所の指導や安心・安全な動作方法の確認、必要に応じて手すりや段差などの補助具の検討などをおこなっています。手術後のリスクを少なくし、日常生活で安心して過ごせるようにお手伝いできればと考えています。
■立ち上がり・歩行練習
●平行棒
伝いながら歩く練習や、立ち上がりなどの練習をする際に使用します。
●歩行器
手術後に少しずつ体重をかけて歩く練習をする際に使用します。
●杖
さまざまな種類の杖で最適なものを選び練習します。バランスが安定するまで使用します。
■段差昇降練習
●段差
階段練習の前段階としておこなわれます。
●階段
15p程の低めのものと20p程の一般家庭でよく見られる高さで練習します。
■日常生活動作
●浴室にて
浴槽をまたいだり、入浴の動作を確かめます。
●和室にて
床からの立ち座りの練習などをおこなっています。
■マシン・トレーニング
●エアロバイク
自転車の練習はもちろん、足の筋肉全体を鍛えたり、膝の屈伸のリハビリとしておこないます。
●ニューステップ
両手両足を使って足踏みをするような要領で運動をおこなっていくマシンです。
●リカベント・バイク
背もたれがあり、座面が低いことから、高齢者でも安全に使用できます。
●トレッドミル
屋内での長距離歩行からランニングまで可能です。
●ヒップ・アブダクション
おしりの筋肉を鍛えることで、歩くときの姿勢がきれいになるなどの効果が期待できます。
●レッグ・プレス
太ももの前の筋肉を鍛え、膝を強くします。歩行や階段昇降の動作に必要な能力を強化します。
●ストレッチ・ベンチ
太ももの後ろやふくらはぎを持続的に伸ばし、動作しやすくなります。
●上肢エルゴメーター
脚のケガや手術後でも、体力向上をトレーニングできます。
●ローイング
腕や背中の筋肉を鍛え、姿勢改善や動作の耐久性をトレーニングします。
■その他のリハビリ
●セラバンドを使って
肩や脚の筋力強化で用います。強度によって色が違います。
●ボールを使って
脚で挟むことで太ももの内側の筋肉を鍛えます。
