人工関節Q&A

■質問一覧

入院期間はどれくらいになりますか?

人工膝関節手術の費用はどれくらいかかりますか?

手術に危険はありませんか?

手術は痛いですか?

手術後の傷跡は目立ちますか?

人工膝関節の手術後、どれくらいで日常生活に戻れますか?

退院後、日常生活で気をつけることはありますか?

退院後、運動をすることはできますか?

人工膝関節を入れたら、膝が曲がるようになるのですか?

若いうちは、人工膝関節を入れても、再手術になる可能性があるとききました。どうしてですか?

人工膝関節を大事に使うためのアドバイスをお願いします。

リハビリは、ずっと続ける必要があるんですか?

身体障害者手帳がもらえるって本当ですか?



■入院期間はどれくらいになりますか?

個人差はありますが、おおよそ2〜6週間程度です。
整形外科石井クリニックでは、手術後約1ヵ月で退院になる患者様が多いです。
手術後10日目で抜糸となり、その後は外泊も可能となります(2〜3回外泊をしてから退院するケースが多いです)。
当クリニックで、最短入院期間は10日間でした。

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■人工膝関節手術の費用はどのぐらいかかりますか?

概算で、3割負担の方が60万円くらいです。
既往、合併症、入院期間、差額ベッド代等の費用で異なります。
くわしくは、こちらのページをご覧ください。

人工関節手術の費用
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■手術に危険はありませんか?

手術なので、必ずしも危険が伴わないということはありません。
当クリニックでは、人工膝関節全置換術において、多数の手術実績をほこり、危険性に対して細心の注意を払っています。また、看護スタッフ等の手術スタッフや麻酔科専門医による全身麻酔など専門的なサポートのもとで、万全を期して手術をおこなっております。

●整形外科石井クリニックの人工膝関節全置換術実績

開院当初より手術件数は、3,000件を超えました。
このうち、人工膝関節全置換術の症例は282件です。

<最近の全手術の実績>
・平成17年度実績 363件
・平成18年度実績 345件
・平成19年度実績 338件
・平成20年度実績 219件(2008年9月13日現在)

手術実績

●輸血について

大半のケースにおいて、手術前に自己血の貯血をおこない、手術後の回収血も可能です。
他人からの輸血を必要としませんので、輸血に伴う危険性を回避できます。

●合併症について

非常に稀なケースですが、人工膝関節手術に伴う合併症が発生する場合もございます。起こりうる合併症の例として、手術部位への細菌感染、深部静脈血栓症(一般にはエコノミークラス症候群と呼ばれるもの)があります。

*当クリニック使用の人工関節機器『DePuy』ホームページより
人工膝関節の材料やデザインの改良、手術技術の進歩によって成績が向上し、人工膝関節置換術による合併症は非常に少なくなりましたが、次のような合併症が起こることがあります。

(1) 感染
数%という低い発生率ですが、細菌感染により化膿が起こることがあります。骨の中に細菌が感染するとなかなか死滅させることができないため、関節を洗う手術をしたり、進行すると感染の起きた部分の骨が溶け、人工膝関節を取り出すこともあります。 また、手術直後に感染しても症状が現れず体力が低下したときなどに、感染の症状が表面に現れることがあります。ごくまれに手術後数年たってから感染が起こることがあります。

(2) 人工膝関節のゆるみ
細菌感染により骨の一部が溶けると、人工膝関節と骨との間にゆるみを生じることがあります。また、人工膝関節の超高分子ポリエチレンや金属の摩耗粉(まもうふん)が生じ、この摩耗粉を細胞が取り込んで炎症を起こしたり、摩耗粉が人工膝関節と骨の隙間に侵入し骨が溶解すると人工膝関節にゆるみが生じることがあり、場合によっては人工膝関節を入れ替える手術が必要になります。

(3) 人工膝関節の破損
くり返しの大きな衝撃が加わったり、人工膝関節がガタついたり、バランスよく荷重できなかった場合に超高分子ポリエチレンや金属が異常に摩耗したり破損することがあります。多くの摩耗粉が発生するので人工膝関節のゆるみも出ます。

(4) 深部静脈炎、血栓症と肺塞栓症
手術後、下肢の深部静脈に血栓が生じる深部静脈血栓症が起こり、脚がむくんだり痛みが出たりすることがあります。また、何らかの原因でこの血栓がはがれて血中に遊離すると、血液とともに流れて肺の血管に詰まる場合があります。これは肺塞栓症と呼ばれ、ときに命にかかわる重大な合併症です。
深部静脈炎や血栓症の予防のため、圧迫包帯や弾性ストッキングで下肢の静脈の血流障害を予防したり、血液の凝固をふせぐ薬剤を用いたり、脚を自動的にマッサージする器械を用いたり、早期に脚の運動を開始するなどの方法がとられます。

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■手術は痛いですか?

手術は全身麻酔でおこなわれるため、手術中は痛みを感じません。
当クリニックの人工膝関節全置換術は、麻酔専門医による全身麻酔でおこなわれます。麻酔にかかってしまうと、手術中の痛みはもちろん、手術中の恐怖もまったくありません。手術後も十分に配慮し管理をおこなっていますので、ご安心ください。
退院後2〜3ヵ月でほとんどの場合、痛みが解消し、多くの日常的な動作ができるようになります。

●当クリニックの痛みへの対応

手術後は、手術による炎症反応(痛み、熱、腫れ)が起きる関係で、短期間ではありますが痛み止めの薬剤を使用します。しかし、術前にあった関節の変形が原因で生じていた膝の痛みは改善されていますので、安心してください。手術後の痛みは、手術に対する炎症反応なので、徐々に改善してきます。
また、術後翌日より手術をした脚へ全体重をかけてもよいという許可が出ますので、長い期間の不自由さはありません。

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■手術後の傷跡は目立ちますか?

約20cm程の長さで傷跡ができますが、少しずつ改善します。
術前の変形の状態により少し異なりますが、約20cm程の長さで膝のお皿の上に傷ができます。術後初期は、赤く目立つと思われますが、少しずつ治癒していきます。
この傷も、経過とともに白く目立たなくなる場合や、赤く残る場合もあり、個人差があるようです。

手術後のキズはどんなの?
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■人工関節の手術後、どれくらいで日常生活に戻れますか?

通常、4〜5週間での退院となります。

●当クリニックの人工膝関節手術の流れ

手術1〜2ヵ月前 手術日の決定。内科的疾患の評価など。
手術2週間前 必要に応じて自己血貯血を開始。
手術2日前 入院。リハビリ評価。全身麻酔のための諸検査。
手術当日
手術翌日 リハビリ開始。車イス使用。
手術後10日目 抜糸後、外泊許可。
退院 術後2週間〜。平均術後4〜5週間。
退院後 外来リハビリ開始(週2〜3回の通院をしばらく続ける)

●退院のタイミング

手術創部が乾燥し、レントゲン検査、血液検査などに問題なく、階段歩行や屋外歩行が自立していれば退院許可となります。当クリニックでは通常、術後2週間以内にほとんどの方が退院を許可されます。平均で4〜5週間の入院となっております。

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■退院後、日常生活で気をつけることはありますか?

人工膝関節にしたからといって、日常生活で大きく制限されることはありません。
ただし、膝が正座できるぐらいに曲がることは目的としておりませんので、どうしても和式の生活から様式の生活に変更する必要が生じる場合もあります(たとえば、布団からベッドに変えるなど)。
そこで、当クリニックでは、基本的にリハビリ担当者がご自宅を訪問し、退院前指導をおこない、自宅での生活に関するアドバイスをするなどしてサポートしますので、ご安心ください。

●退院後、インプラント(人工膝関節)の脱臼を防ぐための制限

・正座
・身体がぶつかり合うようなスポーツ
・関節に大きな緊張を与えるような動作

これらの制限を除けば、通常の日常生活にはほとんど支障がありません。散歩やショッピング、旅行、ハイキングなど、手術前には膝関節が痛くて楽しめなかったことでも、手術後には楽しむことができるはずです。水泳やゴルフ程度の運動もできます。

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■退院後、運動をすることはできますか?

もちろん可能です。
当クリニックの人工膝関節置換術を施行した患者様のなかには、買い物などの日常生活、ウォーキングはもちろんのこと、旅行を楽しむ方(国内、海外問わず)、仕事復帰をする方、料理人として働いている方、畑仕事をする方、グランドゴルフを楽しむ方、日本舞踊を楽しむ方や先生として日本舞踊を教える方などがいます。

人工関節と生きる
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■人工関節を入れたら、膝が曲がるようになるのですか?

膝が完全に曲がることは目的としておりませんが、まれに正座ができるようになる方はいます。しかし、これは一概に良い結果とはいえず、人工関節のゆるみや脱臼の問題を心配します。

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■若いうちは、人工関節を入れても、再手術になる可能性があるとききました。どうしてですか?

人工膝関節の耐久性の問題があるからです。
自動車などのエンジンと同じように、人工膝関節にも耐久年数の問題があります。使用している人工膝関節自体のメーカーや機種によっても若干違うようですが、当クリニックで使用しているものは、現在30年までの耐久性が証明されています。
また、一般には、人工関節置換術の適応年齢は60才以上とされております。ですが、当クリニックでも60才以下で手術を受けられる方はごく少数ですがいらっしゃいます。
また、再置換術も数例施行しています。その他、人工膝関節にゆるみが生じた場合や破損が生じた場合に人工膝関節を再び置換する手術が必要になるとされています。

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■人工関節を大事に使うためのアドバイスをお願いします。

人工膝関節を身体の一部にできるよう、いろいろなことに挑戦していただきたいと思います。
基本的には、人工膝関節の耐久性の問題や人工膝関節にゆるみが生じた場合や破損した場合に人工膝関節を再び置換する手術が必要になるとされていますが、それを恐れず、運動をしたり、仕事をしたり、旅行に行ったりしてください。人工膝関節といえども、手術をしてしまえばもう身体の一部です。日々活動することが「人工膝関節を活かす」ということにつながります。

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■リハビリは、ずっと続ける必要があるんですか?

術後の状態により異なりますが、人工膝関節を大事に使うためにもリハビリは大切です。
特別な事情をのぞいて、当クリニックでは退院後、外来リハビリテーションを実施してもらうことになります。術後状態により、外来リハビリテーション終了時期は異なりますが、担当理学療法士、作業療法士が家での生活やリハビリテーションについてアドバイス等をおこないます。人工膝関節を大事に長く使うために、通院のリハビリを「卒業」しても、日課として家でもリハビリを続けていただきたいと考えております。

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■身体障害者手帳がもらえるって本当ですか?

人工膝関節全置換術を受けると、身体障害者手帳をもらえる権利が与えられます。
片膝のみなら4級身体障害者手帳、両膝なら3級身体障害者手帳となります。権利が与えられるだけなので、個人的に申請しなければなりませんが、身体障害者手帳をもっていると、いろいろな面で社会資源が利用できますので、是非申請してください。また、申請については、当クリニック入院中に、アドバイスいたしますのでご安心ください。
*障害者の援護について;埼玉県行田市

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